女性のハダカに紫外線!?米国発、魅惑のボディ・ペインティング

2016.08.09 Tue

wellib7

絵を描くアーティストと聞くと、キャンバスや絵の具が瞬時にイメージされるが、それらを使わなくてはならないというルールはどこにも存在しない。芸術的表現は、どこまでも自由で無限大。そのことを名実ともに知らしめているのが、今アメリカで注目のアーティスト、ジョン・ポプルトンだ。

カリフォルニア州サクラメント出身。元々はウェディングに特化した肖像写真家で、その業界では20年のキャリアを持つベテランである。「私は、常に自分を取り巻く世界に存在するあらゆる美について、畏怖と驚嘆の念を持ち続けてきました。自然が織り成す光を含んだ風景と人間の美しさ、とりわけ女性の体のフォルムに魅了されています」と語る彼はそれら二つを融合させた作品群ブラックライト・ボディスケープで新境地を拓いた。

John-Poppleton-grass

キャンバスは生身の女性の裸体。絵の具に代わって彼が描く際に使うのは、紫外線に刺激されて暗闇で色を発する蛍光塗料。“UVボディ・ペインティングと名付けられたペインティングは、ブラックライト(わずかに肉眼で見える長波長の紫外線を放射する電灯)のもと、ポプルトン氏が自ら撮影している。

山間の湖、雄大な滝、水面に映る山々の影、大草原の動物たち、地を打つ雷など、自然界の美を称賛したアートと女性の体が持つゆるやかなカーブが絶妙に混ざり合い、見る者を幻想的に甘く誘う。

Call-of-the-Wild-UV-Blacklight-bodypainting

カメラのセッティングについては、習い性だというポプルトン氏。精緻に描かれたディテールを眺めていると、途方もない労力と根気がいるのだろうと想像したが、ひとつの作品を作る時間は、「今のところ15分から3時間半くらいですが、ほとんどの場合は2時間ほどで完成します」。驚くばかりだ。

ブラックライトを駆使した写真については、次のように語っている。「目に見えない光の源泉を使うことによって、被写体そのものを光の源泉に変えることができる、4番目の素晴らしいダイメンション(空間軸)です」

母と娘、少女、妊婦などさまざまな女性の体に描かれる美しいアートの数々、ぜひ鑑賞してみていただきたい。ジョン・ポプルトンの公式サイトでは、作品群のほか、制作風景の動画も公開されている。

(Text:岸 由利子)

John Poppleton 公式サイト
http://www.poppletonportraits.com/bodyscapes.html

FACEBOOK “Under Black Light”John Poppleton UVArt
https://www.facebook.com/JohnPoppletonUVArt/?fref=ts