マイナス10歳も夢ではない!?「これだけで若返りは可能です。」

2016.06.15 Wed

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加齢に伴い、個人差はあれど、誰もが直面するのが「老化現象」だ。中高年にもなると、身体機能の衰えを自覚する他、メタボや薄毛、肌のたるみなやシミなど外観の劣化が気になり始める人も多い。こうした老化に屈せず、いつまでも若々しくいようというのが、日本でもすっかり定着した感のある「アンチエイジング」だ。本書は、この分野(抗加齢医学)を専門とする医師・医学博士の日比野佐和子氏が、ビジネスマン向けに抗加齢策を紹介した一冊である。

著者が身体コンディションの調整を担当した40歳代の男性スポーツ選手は、血液データなどの体内年齢が、どれも20歳代の数値であったとか。もちろん、これはプロの厳しいトレーニングによる結果だが、普通の人でも、現状維持に留まらず、頑張れば「若返りは可能なのです」と、著者は断言する。

そこで提唱されているのが、加齢に伴い身体に起こってくる状態を管理する「エイジマネジメント」だ。老化とは身体が酸化して錆びてしまうことであり、酸化ストレスをいかに減らすかが、重要なカギになるという。要は、生活習慣を改善し、カラダの内側から若返ることを目指すものだ。

具体的には、いうまでもなく「食事、睡眠、運動」が重要となるわけだが、仕事で多忙な中高年男性や運動が苦手な人でも、今すぐ始められるような「メンテ術」が色々と凝縮されているのが嬉しい。「頭皮ケア」「血管年齢」「基礎代謝」「紫外線対策」「糖化」「飲酒」「加齢臭」「口臭」「男性ホルモン」「眼精疲労」「脳内温度」「疲労回復」「隠れ冷え性」「内臓のむくみ」「血圧」「腸内洗浄」――これらは各トピックのキーワードをいくつか抜粋したものだが、実に様々な角度から老化対策が論じられている。

日常で実践しやすいのも本書の特徴だ。例えば、食事法なら、「メタボ解消にはトマト」のように効果が期待できる具体的な食材や成分の紹介だけでなく、食べ方や摂取する順番、朝昼晩の食事量比率まで指南。運動も、マッサージや50秒の耳ツボダイエット、ハーバード大学医学部が推奨するエクササイズを基にした更年期体操など、男女問わず取り入れやすいものがまとまっている。この他にも、サプリメントの正しい選び方や飲み合わせ、スキンケア法やアロマなど、自分のカラダときちんと向き合うための知識がわかりやすく紹介されている。

健康マニアや美容オタクの人なら既に知っている内容も多いかもしれないが、幅広く老化対策について言及されており、初心者にはオススメの一冊。ちなみに、最近老化に悩み始めたアラフォーの筆者は、顔のたるみをとるという本書の「モデルスマイル体操」をしながらこの記事を書きあげた。効果はわからないが、なんだかコリがほぐれ、気分も少しスッキリ。著者のように若々しくなれるかは未知数だが、確かにこうした小さな日々の積み重ねが、10年後、20年後の心身を左右するのであろうと感じた。

Text:佐藤 ちひろ)

これだけで若返りは可能です。
日々佐和子 著
東洋経済新報社
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